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執筆者の写真女川に菜の花油の 灯をともそう

2月川清掃

今回参加してくださったNさんのFBから・・・


毎月第二土曜日は、「女川に菜の花油の灯をともす会」主催、浅野川清掃の日。 2月とは思えぬほど春めいた、絶好の川掃除日和でした。

すっかり胴長靴も板についた(?)私、ざぶざぶと川に踏み込みます。 速い流れに足を取られそうになりながら、不安定な水底で踏んばりながら。 体幹、鍛えられる〜。 昔かじったスクーバダイビングのドライスーツの着用感にも似た、水の冷感と圧迫感が心地良い。

自然に戻る有機物はそのままに、金属やプラスチックなど、人工物を見つけて拾い集めていきます。 水の反射でキラキラ輝く流れの中から、明らかに異質なビニールの反射光を見つける。 石や草が転がり揺れる水底から、自然物には存在しない色味を掘り出す。 目的物は対極ながら、目を凝らして見つけ出す、そのわくわく感はまさに宝探し。

岸辺の草地帯がごっそり刈り取られた直後で、溜まっていたヘドロやゴミが流れ去り、流れは綺麗で透明でした。

水の循環による自浄力を前に、小さな人間の一度のポイ捨て行為も、月一の清掃活動も、些事に見えるかもしれません。 でもその一つひとつの行動が、良くも悪くも川の未来の流れを作っていく。 ゴミを一つずつ掬っているとき、不思議とそんな気持ちも湧き上がってきます。

掃除がおわって帰る道すがら、浅野川沿い主計町の「茶舎觀壽」さんに立ち寄って、台湾の鉄観音茶を一服。 世界に目を向けると、ますます深刻化している水の問題。 そんな中、お茶を嗜好として楽しめるのは、本当に恵まれた一部の贅沢なのだとあらためて感じます。

浅野川の四季に抱かれながらお茶の稽古に通い、川のほとりで台湾のお茶をいただける幸せ。 せめてものお返しに川を掃除して、水に感謝する時間を大切にしていこうと思うのです。




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